ヴィーガン食で子育てをする時の栄養学的なポイントについて管理栄養士が解説!

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Kawahara Ai
公開日: 2023/03/20 / 最終更新日: 2023/04/11
ヴィーガン食で子育てをする時の栄養学的なポイントについて管理栄養士が解説!

ヴィーガンとは、動物性の食材(肉・魚・卵・乳製品)を摂らずに動物性の食材のみで生活するライフスタイルのことです。環境のことや動物の命のことを思ってヴィーガンを取り入れる方はもちろん、自身の体の健康のことを考えて選択する方も多くいらっしゃいます。

そんな時、「子どももヴィーガンで育てて大丈夫なの?」と思う方や質問に寄せられることがよくあります。

▶︎:離乳食をヴィーガンで進めたいが、何かポイントはありますか?【ヴィーガン栄養学相談室】

▶︎:ヴィーガンでも栄養学的に大丈夫なの?意識すべきことって何??

そこで、今回はヴィーガン食で子育てをする時のポイントについてお話いたします。

 

子育てで大切な栄養学は?

 

 

子どもは、大人と違って成長スピードがかなり早くなります。ご自身の子どもの頃を思い浮かべていただけると良いですが、生まれてからは成長の一途をたどります。生まれてすぐは50cmくらいだった身長は、小学校高学年〜中学校に上がる頃には、150〜160cm程度にまで伸びるでしょう。大人にはない身長の伸びは、子どもの成長の特徴でもあり、その成長を支えるのはやっぱり”食事(栄養素)”です。

 

そのため、幼少期〜思春期の食事や栄養素は、健やかな成長に必要不可欠です。

 

子どもにとって重要な5つの栄養素

子どもの成長に欠かせない、不足しないように気をつけたい栄養素は以下の6つです。(リンクを押すとそれぞれの栄養素解説記事に飛べます)

 

たんぱく質

筋肉や皮膚、髪の毛など、全身を作る材料になるのがタンパク質です。ヴィーガンの場合は、タンパク質源となる肉や魚などを摂取しないので不足しやすいと言われます。

 

・ビタミンB群(特にB12

食事から取り入れる栄養素を代謝し、エネルギー(体を動かす燃料)として利用するために必要な栄養素です。子どもが元気に外で遊びまわるためにも、まさに重要な栄養素ですね。ビタミンB(特にB12)は動物性食材に多く含まれるので、ヴィーガンではない食生活では不足しにくいと言われます。ですが、ヴィーガンの食生活では不足しやすくなるため、しっかりと食事や必要に応じてサプリメントを活用することをおすすめします。

 

私たちの血液の材料にもなる鉄は、不足してしまうと貧血になってしまいます。子どもは体が大きくなる成長段階、鉄をたくさん使うことがあるので、貧血には注意したいところです。

 

カルシウム

骨や歯を作るために必要な栄養素。小魚や牛乳などの動物性食材に含まれることが多いので、ヴィーガンの不足しやすい栄養素でしょう。

 

亜鉛

子どもの健やかな成長に欠かせない栄養素。不足すると成長時の不調や味覚異常などが起こる可能性もあります。

 

ビタミンD

骨の成長やメンタル面に関係のある栄養素である、ビタミンD。こちらも動物性の食材に多く含まれる栄養素ですが、植物性でもあるきのこ類をよく食べることや、日光に十分あたることで、補うことはできますよ。

 

子どもの場合は大人と比べて体を大きくするために必要な栄養素が多くなります。ヴィーガン食でまかなおうとすると、相当な量を食べないといけない…なんてことも。まずは無理をしないこと、そしてサプリメントなどの併用も視野に入れましょう。

 

補足:アレルギーがある場合はどうしたらいい?

 

 

子どもの食生活に大きく関わるのが、アレルギーです。昨今は食物アレルギーをもつ子どもの割合が増加傾向にあり、親として注意深く子どもの食事を準備する必要があります(1)。

食物アレルギーの主要アレルゲンは、「乳、小麦、そば、落花生、えび、かに、卵」の7種類。他にもアレルゲンとなる食材はありますが、ヴィーガンの方でお悩みが多いのが、大豆、小麦、ナッツ系のアレルギー。ヴィーガン食の中でも栄養豊富で、レシピに多用されることの多い食材ですが、アレルギーとなると話は変わります。

結論として、アレルギーをお持ちのお子様の場合は、無理にヴィーガンで育てるのは難しいのかもしれません。やはり、子どもの体にとって必要なのは豊富な栄養素であり、食材選びは重要です。アレルギーがある場合は、なかなか満足できる食材選びができない可能性があるので、無理にヴィーガンで子育てをすると栄養不足が心配になります。

なかなか自身の感情的にも難しいかもしれませんが、まずはお子様の体を第一優先に考えましょう。できる範囲でできるヴィーガンやプラントベースなライフスタイルを取り入れるようにしてくださいね。

 

管理栄養士おすすめの子どもにぴったり◎ヴィーガンレシピ3選

vegehealthyさんの「もちもちお豆腐ほうれん草もち

 

 

ほうれん草で鉄分、豆腐でタンパク質を摂ることのできる一品。手で食べられるので、お子様のおやつにぴったりですね◎

 

材料(直径5cm×約8枚)

ほうれん草 4株
絹ごし豆腐 1パック(150g)
米粉 大さじ3
片栗粉 大さじ1
野菜出汁粉末 小さじ1
米油 大さじ1

▶︎「もちもちお豆腐ほうれん草もち」の詳しいレシピはこちら!

 

Hikariさんの「キノコクリームパスタ🍄

 

 

きのこで食物繊維をとりつつ、ニュートリショナルイーストでビタミンB12を補うことができます。チーズのような、なめらかなコクと風味をお楽しみください^^

 

材料(1人分)

絹ごし豆腐 150g
ニュートリショナルイースト 大さじ2
レモン汁 大さじ1
ガーリックパウダー 小さじ1/2
白味噌 小さじ2
小さじ1/2
パスタ 50g
マッシュルーム 5、6個
しめじ 適量
オリーブオイル 大さじ1
ブラックペッパー 少々
パセリ 少々

▶︎「キノコクリームパスタ🍄」の詳しいレシピはこちら!

 

vegehealthyさんの「炊飯器で簡単!!お野菜ごろごろポトフ

 

 

お家にある炊飯器で、野菜やキノコ類をたっぷりと摂ることのできる一品ができます。一人暮らしの方や、料理の時間があまりない…という方はぜひ作ってみてください◎

 

材料(2〜3人分)

キャベツ 1/8玉
じゃがいも 2個(5㎝大)
玉ねぎ 1個
にんじん 1/2本
えのき 1/2袋(50g)
大さじ2
野菜だし粉末 小さじ1.5
クミンシード 小さじ1/2
乾燥カットシイタケ ひとつかみ
適量
黒胡椒 適量(お好みで)

▶︎「炊飯器で簡単!!お野菜ごろごろポトフ」の詳しいレシピはこちら!

 

まとめ|ヴィーガン生活、栄養バランスをしっかり意識しましょう

今回は、「子育てをヴィーガン食で実践しても大丈夫?」という疑問にお答えしました。

大人と比べて、子どもは体を大きくする成長段階であることや、活発に外で遊ぶためにエネルギーをたくさん使います。基本的にヴィーガン食で育てても問題はありませんが、よくバランスを考えて食事の準備をしてあげましょう。

※不安な場合は、かかりつけのお医者さんや管理栄養士の先生に相談してみてくださいね。

また、子どもの体調にもアンテナを立てることが重要です。少しでも体調に異変が起こっていそうな時は、無理にヴィーガンを遂行するのは避けてほしいです。一番は、子どもが健やかに成長することを考えましょう。

最近だと子ども用のヴィーガン商品もあるので、ぜひ活用してみてくださいね!

ブイクックには、5000以上のヴィーガンレシピが載っているので参考にしてみてください。食材は、ヴィーガン商品を取り扱うブイクックスーパーで買えますので、ぜひ!

 

ブイクックスーパーはこちら

 

参考文献

1 : 総務省, 令和3年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書

Kawahara Ai
ヴィーガン歴2年の管理栄養士で環境系の博士号取得(2022年)| コーネル大学e-learning Plant-based nutrition修了

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