想いで広がるご縁 | T’s レストラン 下川祠左都さん・万貴子さん

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公開日: 2021/10/23 / 最終更新日: 2023/04/14
想いで広がるご縁 | T’s レストラン 下川祠左都さん・万貴子さん

こんにちは!ブイクック社員のYuhaです。
”想いのあるヴィーガン商品を届ける”ヴィーガン商品の通販サイトブイクックモールでは、出店者の想いをお届けするため店舗ストーリーを記載しています。

このインタビューでは、ブイクックモールには書ききれなかった裏話や、オーナーのお人柄に迫ったお話を聞いていきます!
今回は「T’sレストラン」のオーナー、下川祠左都さん・万貴子さんにお話を伺いました。 

下川祠左都さん・万貴子さん
専業主婦だった下川祠左都さんがヴィーガンの食事を家庭で取り入れ、健康の大切さを伝えていこうと決意。地元・自由が丘で見かけた商業施設に問い合わせたところ、祠左都さんご自身がヴィーガンレストランをオープンすることに。現在は娘・万貴子さんと店舗経営や商品開発、セミナー登壇などもおこなう。
T’sレストラン
素敵な出会いが重なり、2009年5月25日からT’sレストランのストーリーが始まる。その4ヶ月後、9月25日に自由が丘でT’sレストランをオープン。東京にT’sたんたんを6店舗営業(成田空港内2店舗休業)するほか、オンラインショップも運営。世界中から人気を集めている。2021年9月からTULLY’Sにて監修メニューが発売されている。

今日はよろしくお願いします!
まずは、お二人がヴィーガンに出会ったきっかけを教えてください。

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転機となったのは、友人の病気でした。友人は動物性の食材を控えるように医者からアドバイスを受けたんです。その話を聞いたのが、自らの食生活を見直すきっかけになりましたね。病気になってから食生活を変えるのではなく、病気を予防することが大切だと思いました。そこで、夜だけでもヴィーガンの食事にしてみたのが始まりです。

ご家族にヴィーガンの食事を受け入れてもらえるか不安はなかったですか?

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朝晩は規制せず、夜だけやってみよう!と思ったので、そこまで気負いというものはありませんでした。でもいざヴィーガンを取り入れてみると、決まった料理しかできないといった壁がありました。今でこそヴィーガンチーズや大豆ミートなど、さまざまな食品が開発されているけど、当時は難しかったんですよね。

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それでも母は、高野豆腐を柔らかくしてフードプロセッサーに入れ、ミンチ状にしたものをミートソースパスタにするなど工夫していましたね。しかもサプライズで。種明かしをされたときに、植物性食品の可能性に驚き感動しました。

楽しみながらヴィーガンの魅力に気づいていったのですね!

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家族みんなが驚きながら喜んで食べている姿を見て、私自身も楽しかったです。そしていつか主婦がつくるレシピ本をつくれたらいいなぁ…と思っていたんですね。今後の生き方について考える出来事になりました。

そこからレストランを開業された経緯をお聞きしたいです。

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何よりも健康は一番大事だと思っていたんです。育児などひと段落し、これから何をしていこうと考えた時に、食を通して「健康の大切さ」を伝えることを人生の目的にしたい、と決めました。それが2009年5月22日。そこから3日後の5月25日にT’sストーリーが始まりました!

3日でオープンの具体的な話まで進んだ、伝説のお店

え!すごいスピードですね!

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出会う皆さんが意味ある存在でした。5月25日にカメラマンに私の夢を話し、その翌日、地元の自由が丘で見かけた新しい商業施設を見かけ、どんな店舗があるのか問い合わせたのがきっかけで、2時間後には担当者と会い、いつの間にか私がレストランをオープンすることが決まっていました。6月25日にお店のロゴが完成し、8月25日には物件の引き渡し。そして9月25日にはお店をオープンしました。偶然にもすべて25日。だから25日という数字はT’sレストランにとって大事な数字なんです。

レストランをオープンされて、やりがいを感じる瞬間はありますか?

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たくさんあります。初めてお会いするお客様でも、すでに何かのご縁で繋がっているかのような想いを持ってる方が多いんです。食事、商品、空間を通してお客様と楽しく会話ができるのがとても嬉しいですね。幸せだなと思います。

画面越しでもあたたかさが伝わってくる笑顔
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自然と会話がどんどん盛り上がって、最終的には仲良くなるんですよね。本当にありがたいことだと思っています。

T’sレストランが掲げている「スマイルベジ」もお客様との関わりから生まれたのですか?

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そうなんです。T’sレストランでベジ料理を食べていると、自然と笑顔になり、会話が弾むと言ってもらえることが多くて。私たちもお客様に笑顔で過ごしてほしい。その想いから「スマイルベジ」というスローガンがうまれました。疲れていた方や落ち込んでいた方も、T’sレストランにくると元気になって笑顔で帰れる!と言っていただき、嬉しくなりますね。

結婚のお祝いもT’sレストランで..!

祠左都さん・万貴子さんお気に入りの商品は・・・

お二人が個人的にお気に入りなメニューを聞いてみたいです!

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すべてのメニューに思い入れがあるんですよね。一つひとつの料理に歴史や想いがつまっていて。私たちは食べることが大好きなので、ヴィーガンで美味しい料理が食べたいんですね。家族でお店に行っても、食べたい料理はそれぞれ違うでしょ?みんなが満たされるようにと、オープン当時からラーメンやパスタ、ラザニア、ハンバーグ、カレーなどさまざまなメニューを提供してきました。

まさにファミレス。ヴィーガン天国…

メニューのラインナップが豊富なのはとても嬉しいです。いつも迷ってしまいます(笑)

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メニューを開いて、どれにしようかなとわくわくしながら選ぶ時間を過ごしてほしいんです。あと、T’sたんたん10周年に発売した「グリルソイミート」は本物のチャーシュー肉のような味と食感で人気ですね。元々お肉好きだったお客様が、「これを食べていると本物のお肉みたいだ」とご好評です。

私もいただきましたが、炭火の香りが感じられました。工藤も一口食べた瞬間に感動していました…!

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あとは野菜だしも気に入っています。料理はだしが決め手、美味しいだしがあれば誰が使っても美味しくなります。これを入れるだけで味が保証されるような、「誰が作っても間違いなくできるもの」を目指してつくったので、料理が苦手な人にもおすすめです。

万貴子さんはいかがですか?

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迷うけど、私は担々麺かな。このお店の軸として生まれた担々麺に思い入れが強いんですよね。T’sレストランをオープンする2009年、ヴィーガンがどういうものか知らない人が多かった時代だったんですね。でもこの担々麺のおかげでさまざまなご縁があり、東京駅にもT’sたんたんをオープンしました。日本だけではなく、世界中のお客様とも繋がることができた大切な一品です。

担々麺は人気すぎておうちで楽しめるセットも発売したほど。

万貴子さんがおっしゃるお店の軸とはなんでしょうか?

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T’sレストランには軸が二つあります。一つは食を通して健康の大切さを発信していきたい。もう一つは、ヴィーガンもノンヴィーガンも関係なく、みんなで食卓を囲んで楽しく食べてほしいという想いです。

素敵です!その想いを背負って、今では担々麺がご縁を繋げてくれているのですね。

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はい。今ではカップヌードル担々麺キットも販売しているので、これまでお店に来店できなかった方も手にしていただける機会ができました。そのおかげで、ヴィーガン食品を初めて食べたという方もいらっしゃいます。今は新型コロナウイルスで移動しづらい世の中ですが、家でも手軽にヴィーガンの食事を楽しんでほしいです。

麺を1分茹でるだけで簡単!ポップアップでも人気でした。
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カップヌードルは、ヴィーガン、ノンフライ、化学調味料不使用の軸はもちろん、ハラルの方も食べられるようにアルコールを抜いてあります。醤油ヌードルは五葷抜きでつくりました。

五葷抜きはすごいですね……!

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オリンピックや海外発売を見据えていたので、そうしたほうが絶対に海外の方から喜ばれると思ったんです。

海外でも販売されているそう。

お二人の優しさに、きっとみなさん喜ばれていますね。商品に対するこだわりは多いと思いますが、特にこだわっていることはありますか?

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こだわっていることは主に二つです。一つ目に、食事は五感を同時に使えるものなので、五感に響く料理や商品を提供することを意識しています。二つ目は、素材を大切にしています。

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例えば、このじゃがいもは私の同級生が作っている白土馬鈴薯という品種のものです。東京から長野県小諸市に引っ越して、畑仕事を始めたそうで、いただいて味わってみたら、すごくホクホクしていて味が良く白い、特徴のあるじゃがいもでびっくり。ポタージュをつくったら、クラムチャウダーのような味わいでした。熊本の坂本さんからは、毎年届く新玉ねぎが甘くて美味しいんです。とても愛情を込めているのが伝わってきます。

幻のじゃがいもだなんて…気になりすぎます。
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働いていたスタッフのお母様が育てているブルーベリーでパフェをつくったこともありますよ。そういったご縁も含めて、食材をつくっている方々の想いも一緒に込めてつくった料理を提供していきたいんです。

すごく素敵なお話です。ご縁や想いがある食材を使っていらっしゃるんですね。

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全商品に対して想いや誕生した経緯は語れますね。T’sレストランの想いを知ってくださる農家さんと繋がり、料理や商品を提供できることは嬉しく思います。

T’sレストランを通して実現したい未来

お二人がこれから、T’sレストランで取り組んでいきたいことを教えてください。

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ヴィーガンの方だけではなくて、ノンヴィーガンの方にも植物性食材の料理を普通の食事として食べてもらえるようになったらいいなと思います。またT’sレストランに食べに来られることは難しくても、ご家庭で食べてもらえるようになったらいいなと思います。ブイクックモールでは、そういった発信が可能になり、ブイクックモールとの出会いに感謝しています。

テーブルいっぱいのカラフルなお料理。最高です。
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ヴィーガンを身近に感じてもらえるような環境を、ブイクックモールが体現されていますよね。

ありがとうございます!それぞれの役割から発信していきたいですね。

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そうですよね。健康で快適に過ごせる人が世の中に増えることが私たちの願いです。そのためにも、ノンヴィーガンの方にも楽しんでもらえる機会をつくるのが私たちの役目だと思っています。

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週に1回でも、ヴィーガンの食事を選択してもらえると嬉しいですね。私たちが大切にしている言葉に「百聞は一食にしかず」があります。百回ヴィーガンの話を聞くよりも、たった一度でもいいから食べてみてほしい。それでわかることがたくさんあると思います。

いい言葉ですね。今後お二人が実現していきたい未来があれば教えてください。

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若者がヴィーガンを選択しやすい未来をつくっていきたいです。最近は学生や20代のご来店が増えました。自分ごとに捉え、未来に向けてアクションしようと考えている方が多いと感じています。そのなかでも一番身近に変えられるのが「食」です。ヴィーガンのように環境負荷の低い食事に変えるだけでも、世の中にとってプラスのアクションになります。

ヴィーガンに対する若者の意識が高くなることは大切ですよね。

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ただ、どうすれば美味しく食べられるのか、どう日常に取り入れられるのか、ご両親にどうやって伝えればいいのかがわからない方も多くて。ヴィーガンを選択しづらい環境があると感じています。みなさんと一緒により良い社会にすることは使命だと思いますね。

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私は、学校給食でヴィーガンの食事を提供できる機会を増やしたいですね。みんなで同じ食事ができる環境なのに、アレルギーなどの事情で食べられない子たちもいます。でもヴィーガンの食事であれば、気にせずにみんなで食べられますよね。学生たちが少しずつ興味を持ってくれているので、私たちができることは協力したいと思っています。

ヴィーガンや若者の将来を考え、さまざまなプロジェクトを通して体現されている下川さん。お客様一人ひとりとのご縁を大切にしながら、美味しいヴィーガンの食事を提供しています。

下川さんおすすめの商品はブイクックモールでお買い求めいただけます。

他にも、商品一覧ページではアイデアあふれるT’s レストランの商品をたくさんご覧いただけます!ぜひお楽しみください。

akina
食の選択肢を増やしながら、心にも体にもやさしい食生活をしています。

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