ザクロとは?
ザクロ(石榴)はミソハギ科ザクロ属の果実で、食用はもちろん観賞用としても古くから世界各国で栽培されてきました。
旬の時期である秋頃に店頭に並びますが、日本国内での生産量は限られていることから、市場で見かけるザクロの大半が輸入品種です。
熟した果実の中には赤く透明な種子がぎっしりと詰まっていて、この種子の部分を食べることができます。
最近では、ザクロジュースやザクロシロップなどの加工商品も多く販売されています。
ザクロに含まれる栄養
楊貴妃やクレオパトラといった歴史上の美女が好んで食べたと伝えられていることから、美容に効果的なスーパーフードとして長年注目されているザクロ。
豊富な栄養価はもちろん、「秋の宝石」と例えられるほどの美しい見た目も印象的です。
とはいえ、他の果物と比べて手を出しにくいと感じている方も多いのではないでしょうか?
今回はザクロの知られざる栄養価や美容効果、さらに皮の剥き方からおすすめの食べ方までを徹底解説していきます!
栄養監修
管理栄養士 河原あい フリーランス ライター&コンサル |
ザクロ(石榴)はミソハギ科ザクロ属の果実で、食用はもちろん観賞用としても古くから世界各国で栽培されてきました。
旬の時期である秋頃に店頭に並びますが、日本国内での生産量は限られていることから、市場で見かけるザクロの大半が輸入品種です。
熟した果実の中には赤く透明な種子がぎっしりと詰まっていて、この種子の部分を食べることができます。
最近では、ザクロジュースやザクロシロップなどの加工商品も多く販売されています。
ザクロには、以下の栄養素が含まれています。
・食物繊維
・カリウム
・ビタミンC
・ビタミンK
・葉酸
さらに植物性のポリフェノールも豊富なので、老化や病気を防ぐ効果が期待できます。
また、ザクロには女性ホルモンに似た作用をもつ植物エストロゲンが含まれています。(とはいえエストロゲンの含有量は微々たるもの。)
では、そんなザクロに期待される美容効果をみていきましょう。
ザクロには、ビタミンCが多く含まれています。
ビタミンCは抗酸化作用が強く、肌トラブルの軽減が期待できるほか、コラーゲンの生成を促す作用もあるため肌に弾力を与えてくれます。
また、植物性ポリフェノールの一種であるエラグ酸にはメラニンの生成を阻害する作用があり、しみやそばかすの予防や美白にも効果的です。
ザクロの色素の元であるアントシアニンは、他の栄養素と同様に強い抗酸化作用を持っています。
老化の原因となる活性酵素の発生や働きを抑えてくれるため、アンチエイジングはもちろん疲労回復効果も期待できます。
ザクロに含まれるカリウムには、体内の水分や塩分(ナトリウム)を排出する作用があり、むくみを軽減してくれます。
余分な塩分を排出することで、高血圧の予防や新陳代謝の向上にもつながります。
美容効果はもちろん、健康促進にもおすすめの食材ですね!
ザクロの可食部は、皮を割った中に含まれる種子の部分です。手間がかかりそうに見えますが、果実に切り込みを入れて開き、水を張ったボウルの中で指やスプーンを使えば簡単に取り出せます。
外側から叩くことで、種子がより落ちやすくなるので試してみてください。
なお、ザクロの皮にはいくつかの有毒な成分が含まれています。吐き気やめまいといった症状を引き起こす可能性がありますので、必ず皮を剥いて食べるようにしましょう。
酸味の中にも程よい甘みを感じられるザクロは、他の果物と同様に色々な食材と相性抜群です。
ヨーグルトと混ぜる、絞ってジュースにする、サラダにトッピングする……。
さまざまな方法で楽しんでみてください!
ザクロと半量〜同量の砂糖を合わせて2、3日保管することで、自家製のザクロシロップの完成です。
炭酸水や牛乳で割るのはもちろん、アルコールと合わせてオリジナルカクテルを作ってみるのもいいですね。
お酢を加えて、ザクロ酢にするのもおすすめです。
一度に食べきれない場合は、密閉容器に入れて保管しましょう。
冷蔵で約3日、冷凍ならなんと半年近く保存可能です。皮をむかなければ常温でも日持ちします。
今回は、ザクロについて詳しく解説していきました。
強力な抗酸化作用と豊富なポリフェノールを含むザクロは、身体の細胞をダメージから守ってくれるとても優秀な食材です。
旬の時期以外にも、冷凍やジュースなど様々な種類の商品が販売されていますので、ぜひ食卓に取り入れてみてくださいね。
ヴィーガンレシピ投稿サイト「ブイクック」には、身体にいい食材を使ったレシピが多数掲載されています。ユーザー登録を行えばレシピの投稿や保存もできるので、ぜひご活用ください!
▼あなたにおすすめの記事はこちら!
カカオが持つ栄養効果とは?摂取量、活用レシピと共に解説!
▼参考記事
スーパーフード「ザクロ」の基礎知識、栄養成分、むくみ解消やアンチエイジングなどの健康効果、レシピなど | Precious.jp