ベジタリアン仲間で事業を立ち上げ | かるなぁ 余語さん

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公開日: 2021/10/23 / 最終更新日: 2023/04/14
ベジタリアン仲間で事業を立ち上げ | かるなぁ 余語さん

こんにちは!ブイクック社員のYuhaです。
”想いのあるヴィーガン商品を届ける”ヴィーガン商品の通販サイトブイクックモールでは、出店者の想いをお届けするため店舗ストーリーを記載しています。

このインタビューでは、ブイクックモールには書ききれなかった裏話や、オーナーのお人柄に迫ったお話を聞いていきます!
今回は「かるなぁ」のオーナー、余語啓一さんにお話を伺いました。 

余語啓一さん
家族が菜食だったことをきっかけにベジタリアンに。
ベジタリアン歴は34年。ベジタリアンの仲間で始めたダシの販売事業を継ぎ、かるなぁを立ち上げる。
かるなぁ
ヴィーガン・ベジタリアンフード製造、卸売業。菜食食材を店舗(愛知県、石川県)とオンラインショップで販売。「かるなぁ」とは、古代インド語で「思いやり、やさしさ」を意味している。”心と体にやさしく、おいしい菜食食材”を提供することによって、新しいライフスタイルを提案

事業立ち上げの背景、そこに込められた想い

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本日はよろしくお願いします!
余語さんはオリエンタルベジタリアンの生活をされているそうですが、きっかけは何だったのですか?

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もともと家族が菜食だったんです。
自分の祖母が、素食料理(日本でいう精進料理)の先生である中国の方と出会いました。
その方はとても哲学的な方で、宇宙思想的なことを教えて下さったそうです。
祖母がその方に食事に招かれて初めて素食料理を食べたのが、菜食になった最初のきっかけです。

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そんなに昔からだったんですね…!

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当時は大豆ミートみたいな擬似肉はなかったのですが、豆腐や小麦のグルテンを使った料理がいろいろ出てきて、感動したそうです。
そこで祖母は、料理教室のようなところで、中国式の素食料理を習いました。
それは、日本の精進料理と同じ考え方で、五葷を使いません。

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だからオリエンタル・ベジタリアンなんですね!

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はい。そこで祖母はこの中国式の菜食料理を周りの人に発信したんです。
すると、当時はまだヴィーガンという言葉はなかったのですが、祖母の影響で家族や近所の人でベジタリアンになった人が多かったそうです。

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なるほど。

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小さい頃からオリエンタルベジタリアンの料理しか食べてこなかった僕にとっては、ベジタリアンは五葷を食べないのがスタンダードで、その当時は五葷を食べる人がいることは知りませんでした(笑)。

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中学生から大学生にかけてはお肉を食べる生活をされていたそうですが、何かあったのですか?

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小さい時からずっとベジタリアンの食事を食べていたのですが、友達の誕生日会の時に初めて焼肉食べた時に、こんなに美味しいものが世の中にあったんだ、とショックを受けました。
そこから家のご飯が嫌になったなって、お肉ばかり食べるようになりました。

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180度変わったんですね…!

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そうでしたね。
でも21歳の時、微熱が出てなかなか治らないことがあって、調べてみると白血病の疑いが見つかったんです。
そこで目が覚めて、白血病は血液の病気だから、食事を変えようと、ベジタリアンの食事に戻し、それと同時に薬も飲むのもやめました。
すると、4ヶ月後くらいに数値が良くなりました。
そこから1年間ベジタリアンの食事を続けると、体調が改善したんです。
その時、ベジタリアンを続けるかは迷ったのですが、再発の怖さもあり続けてみようとしてから、結局現在まで33年近くベジタリアンを続けています。

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そこから「かるなぁ」の立ち上げまでにはどのような経緯があったのですか?

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そうでしたね。
素食料理教室に、ベジタリアン仲間が増えてきて、当時はベジタリアン食材があまりなかったことから、みんなで昆布や椎茸を使って、植物性のダシを作ろうとなった時があったそうです。
この時、僕はまだ学生でした。
そのダシが口コミで広がっていって、いろんなところから買い求められるようになりました。
注文がいっぱい入るようになり、商売にせざるを得なくなったできたのが、「かるなぁ」という会社だったんです。

創業当時のラインナップ。中華めんのデザインから時代を感じます。
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みんなに求められて会社になったんですね。では、余語さんがかるなぁに入られたのはいつだったのですか?

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僕が30歳くらいの時です。
かるなぁが、いよいよちゃんと事業として商売をしなければならなくなった時に、声をかけてもらいました。
僕はそれまでは全く違う業界で働いていましたが、参画することにしました。

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おお、かるなぁに入られてから、余語さんはどんなことをされたのですか?

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当時、商品として持っていたものはダシ、大豆ミート、小麦グルテンを原料としたもの、くらいでした。
しかし、僕がよく通っていた菜食レストランのオーナーが、かるなぁの製造メンバーとして入ってくれてから、いろんなバリエーションの商品を作れるようなりました。
彼のレストランでは中華、和風、洋風といろんな種類のベジタリアン料理を提供していて、その画期的さに僕は感動していました。
しかしそのレストランが閉店することになった際に、僕がそのオーナーに「かるなぁに来て欲しい。」を声をかけて、かるなぁに来てくれることになりました。

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そんな物語があったんですね..!

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今では、彼はかるなぁの製造部長になっていて、商品も1000点以上になりました。

名古屋のお店ではこんなにベジ食材が並んでいます。東京にも欲しい!

余語さんお気に入りの商品は・・・

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余語さんが個人的にオススメの商品を教えてください!

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1番よく使っているものは「だしつゆ」です。
普段から持ち歩いています。
出張の時とかは、そのだしつゆを小瓶に入れ替えて持っ行きます。
そして、うどん屋さんに行った時などに、そのだしつゆでうどんを作ってもらったりしています。

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確かにそれは便利ですね!

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後は、クイックソイというシリーズがあるのですが、それは即席で使えてとても重宝しています。
菜食のカップ麺が物足りない時に、クイックソイのミンチを入れると、ボリュームアップするし、結構美味しいんです。

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そういう使い方もできるんですね!手軽にボリュームアップできるのは嬉しいです。

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イベントなどで外出する時は、入れるお店がなかったするので、カップ麺とクイックソイを持参しています。
サラダにそのまま乗っけて、ドレッシングかけて食べても美味しいです。

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商品に対するこだわりなどはありますか?

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なるべく無添加で、安全性の高いものを作る、というを1番に意識して商品開発しています。
例えば、大豆ミートであれば、国産大豆を使用し、圧搾という方法で作っています。

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圧搾でソイミートを作る、とはどういうことですか?

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一般的にソイミートを作る際には、脱脂大豆を使います。
脱脂大豆は大豆から油を抜いたものですが、その大豆から油を抜く作業の際に、化学的な材料は使わず、圧搾で行っているということです。

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化学的な材料が使われることの方が多いんですか?

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多いと思います。
よくあるのは、ノルマルヘキサンという溶剤を使う方法です。
この溶剤を大豆にかけると、油だけがきれいに落ちます。
その残ったものが脱脂大豆になるのですが、その溶剤は、結構な激薬です。
スーパーで売ってる安い油なども、このノルマルヘキサン抽出のものだったりします。
自然食品店で売られている油などには、「圧搾絞り」とちゃんと書かれています。

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そこからしっかりこだわって作られているんですね。

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肉に寄せようとしすぎると、添加物だらけになってしまいます。
なので、肉に寄せようという気持ちはあまりなくて、大豆ミートとして美味しいもの、無添加で安全性の高いものを作る、ということににこだわりを持っています。

ソイミートだけでもこんなに種類が…!
心を込めて製造しています。

かるなぁを通して実現したい社会

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かるなぁを通して、どのような社会を実現していきたいと考えていますか。

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将来的に、動物性を摂取する食事を減らしたい、すなわちヴィーガンやベジタリアンの方を増やしたいです。
食事が変わってくると、意識も変わります。
菜食が増えることで、円満で豊かな、実りある世の中が実現できると思っていて、かるなぁがその一助となればと思っています。
かるなぁとしても成長したいですし、他の企業さんとコラボしたりするなど、いろんな方向性で頑張りたいです。

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実際にいろんな企業さんと手を組んで、いろんな商品を世に出されていますもんね。

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誰もがいろんなところで菜食を普通に食べることができる、そんな時代になるといいなと。

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最後に、ブイクックモールに出店いただくということで、目指していることなどあれば教えてください。

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年代的にブイクックモールのお客さんは若い方も多い印象です。これからヴィーガンが広がっていく上では、とてもありがたい機会だと思うので、その若い方々に発信していきたいと思っています。

昔から引き継がれてきた技術と長い歴史を持つかるなぁさんだからこそ、バラエティー豊かな商品ラインナップが実現したんですね。

余語さんおすすめのだしつゆは、ブイクックモールでお買い求めいただけます。国産大豆、圧搾方法で作られた大豆ミートや、クイックソイシリーズも今後順次販売予定です。

他にも、商品一覧ページではかるなぁさんの豊富なベジタリアン食材をご覧いただけます!お好きなものを探して見て下さい!

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